昨日オランダ在住の方から、「今、オランダのクリスマスは華やかですね。ストリートでは本物のもみの木のクリスマスツリーが売り出されていて、飾り付けに大忙しです。街角ではルミナリエ顔負けのクリスマスのライトアップが施され夜の街を散歩するのが最近のお気に入りです。」というメールをいただきました。読んでいるだけで見たことのないクリスマスマーケットの情景の想像が膨らみました。
街のライトアップのクリスマスも楽しいですが、こんな素朴なクリスマスの街の方がロマンチックに思えます。
きっと私は夜な夜な出かけてしまうことと思います。
何となくクリスマスっぽいかなぁという遊び心で、アレンジの切り落としのモミやペッパーベリ−をあわせてお部屋のあちこちに飾って1ヶ月以上たちます。
テレビのお話ですが、この年の瀬にいろいろな方の訃報がとびこんできました。岸田今日子さんは学生時代、テネシーウィリアムズ(近代アメリカの戯曲作家です。「ガラスの動物園」とか、「欲望という名の電車」などの作品があります。)の演劇などで何度か観劇したことがあり、ご自分の世界に引き込むすごい世界をお持ちの方だと感銘を受け、私が勝手にですが、特別思い入れのあった役者さんで、その突然のニュースに思わず手をとめてしまいました。
変らないものは何もないし、これから自分も時の流れをうつろっていくのでしょうが、そんな折、お手洗いでふと自分の飾ったモミの木を見た時、このエヴァグリーンって人々の切ない願いだったのかもしれない・・とあらためて感じたのです。
ヨーロッパの物語も思い出すと「マッチウリの少女」とか「フランダースの犬」などクリスマスの夜の悲しいお話が多いですが、みんなが楽しいクリスマスの夜、光の中に悲しみの深い闇があったり、またそんな闇の中にも希望という名の一筋の光を見いだしたり、それが背中合わせの瞬間だったのかもしれません。
童話ができてから既に百何十年という歳月が過ぎ、経済的にも満たされる世の中になりましたが、最近のいろいろな出来事を見ていると、人々の心の闇は逆に一層深くなってしまったのではないかと思ってしまいます。そんな闇の中にクリスマスは、人々が植物を通して、一筋の光になれるような行事になってくれればなぁと期待をします。

さて、クリスマスといえば、私が映画で思い出すのは、古い映画ですが、「恋に落ちて」。クリスマスの夜の出会いから物語は始まります。
それから「恋愛適齢期」こちらはラストがクリスマスのシーンです。
この「恋愛適齢期」ストーリーが典型的なアメリカンムービーで気軽に楽しめます。2年ぐらい前に何の気なしに見ていたのですが、もう釘付けでした。
インテリアがとっても素敵で、というか私好みで、お部屋の要所要所に飾られているお花や、キアヌがもってくる花束のセンスがとっても良くって、ストーリーそっちのけで目を皿のようにして細部までお部屋の中を見入ってしまいました。
見終わった後は、ガラス張りのおうちに住みたいなぁ・・と、もううっとりでした。
今年のクリスマスはDVDで巻き戻したりしてじっくりと堪能してみようかなぁ、なんて考えております。
posted by ミルフルール・フラワーデザイン at 22:27
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