2008年11月14日

レッドウィロー

クリスマスが近づいてくると出てくる花材、レッドウィローです。長さが1.7mほどあり、そのまま生け込みに利用しても細いしなやかな曲線が楽しめます。柳腰なんて言葉があるのもうなずけます。

今回はそのレッドウィローを利用して冬のテーブルフラワーをレギュラーコースのレッスンで作成していただきました。
手作業がたくさんあって、いつになく大変です。
このようなレッドウィローで作製したアレンジメントの土台をストラクチャーと呼びます。枝ものは日保ちがするので、この土台を生かして花が終わったらまた別の花材で別のデザインを試みていただくのも面白いと思います。

幅が50cmもある陶器の細長い器にレッドウィローのトンネルができました。そしてモカラのアンブラックがレッドウィローに寄り添うようにあしらわれていくと、それはまるで、高級ホテルのロビーのようなラグジャリーな空間にも似つかわしいであろう、インテリアオブジェのようです。このトンネルを抜けると何が目に映るのでしょうか。

丸太を抱えるほどの大きさで、この日は器ごとお持帰りいただいたので、道中かなり大変だったことと思います。

一度ご経験していただくと、アイディア次第でヴァリエーションの幅が広がります。

かなりの大作ですので、是非クリックして大きく伸ばしてお愉しみください。

willowarrange.jpg

(利用花材:レッドウィロー・ガーベラ(カロア)・スズメウリ・センニチコウ(ストロベリーフィールド)・スキミア・ダイヤモンドリリー・モカラ(アンレッド)・スカビオサ(スカーレット)

作品はこちらのページからもご覧いただけます。↓
http://www.mille-fleurs.sakuraweb.com/lesson/regularnov2.htm"

ウィロー(willow)とは柳のことです。
春先におなじみの猫柳も柳の仲間は全て矯めがきいて自由自在に好きな形を作れます。フラワーデザインには欠かせない貴重な花材です。

お正月飾りの結び柳は、結びが産す(むす)とかけられて、かつ、まん丸な輪の形が「和」であり円満の象徴として、縁起ものですが、柳は物悲しいような一面もあります。

中国から伝わってのですが、その昔、人と別れの時にお互いに柳を一枝ずつ手持つ風習がありました。その柳を結ぶことによって、その柳の輪に辿って、無事旅人が戻ってくることを願ってです。

ウィローと英語で呼ぶと、私はシェイクスピアのお話が頭をよぎります。柳は何故か象徴的なシーンで使われます。
オフィリアが小川で横たわって死んでしまう場面では、その岸辺に柳の木がしなだれていて。そのシーンはラファエル前派と呼ばれる画家達のモチーフとして描かれ続けました。ジョン・エバレット・ミレイ1829-1896)の絵はあまりにも有名です。

悲劇オセローの劇中では無実を信じてもらえない妻デズデモーナが、悲みの中、有名な「willow song」を歌うのです。
「willow, willow, willow, willow」とその言葉の響き自体がとてもうら悲しく響きます。

柳はかなえられない恋を暗示します。

これからクリスマスに使うもみの木やヒバ、杉の常緑樹が元気いっぱいで、微塵の心の弱さも感じさせない頑強さに比べて、こんな儚い、たおやかな柳に、秋のセンチメンタリズムも重なり、心までこのアレンジメントのお花たちのように、思わず寄り添ってしまいます。

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