昨晩はパリで人気のフローリスト、エリック・ショヴァンさん(Eric Chauvin) のデモンストレーション&パーティーに参りました。
4つのデモンストレーションを楽しむことができました。
全部撮影ができたので、ひとつずつご紹介してみたいと思います。
まず最初のテーマは「ヴェルサイユ」。ヴェルサイユといえば、バラ、というように、マリーの好きなバラをふんだんに利用してテーブルフラワーを作ります。コンポートにオアシスをセットしてのデザインです。2人用のテーブルに花びらが散りばめられ、プレートにはバラの花が1輪ずつ。ピアジェのバラが芳しいです。

2番目のテーマはエリックさんの故郷、ロワールをイメージしたフラワーアレンジメントです。アイビーを多用して大変ナチュラルな仕上がりになっています。
パリといえばバラとアジサイのイメージが強いです。
園芸品種として最初にアジサイを開発したのは日本人なそうですが、今は西洋アジサイはヨーロッパのフラワーデザインにかかせない花材です。そしてロワール地方はアジサイの代表的な産地なそうなのです。何ともいえないニュアンスカラーのアジサイです。

そして3番目のテーマは「オートクチュール」。
彼がエルメス本店の装花を請負っているのはよく知られていますが、カンヌ映画祭、モナコの舞踏会など、様々なシーンで活躍してらっしゃいます。
枝モノを使った大変大きなデザインです。
グリーンと白だけの色あいが爽やかで洗練されています。
ガラスのシリンダーを3本利用していますが、一番大きいシリンダーはあくまで私の目分量ですが、1m20cm〜1m50cm程の器を持ち上げるだけで一仕事のような大きさです。
真っ白なアジサイを何十本も束ねて、枝に添えます。あと白い胡蝶蘭が飾られます。高価な花材ばかりです。

近くてでみると白いアジサイが雲のようにふわふわしているのがよくわかります。

そして最後のデザインは、プレゼントのブーケ。
パリのブーケというとまん丸ブーケが主流ですが、今回の彼の作るブーケはこころもちスパイラルで、ほとんどまっすぐな状態で花の茎を使うモダンな作り方です。テーブルの上にお花をどんどんキューブ状の載せていって最後にまとめて、器に生け込みます。器には花留めにたくさんのアイビーがそのまま入れ込まれています。パリではプレゼントの花は蘭が多いそうです。蘭は花もちがいいのと、誰にでも間違いなく喜んでいただけるからとか。

紫色もシックですね。クレマチスの線がアレンジメント全体を優しく仕上げてくれます。紫色がカーラのイメージしているようなことをおっしゃてるようでした。いまやサルコジ大統領夫人となった「カーラ・ブルー二」のことです。

テレビや花関係の雑誌にもよく出ているエリックさんですが、颯爽としていて恥ずかしくて目があわせられないぐらいの王子様のような美しさです。腕にはエルメスのブレスレットを3本あわせ使いや、お買い物がお好きで、日本にきてまずはドルチェ&ガッパーナに出かけられたとか。
美しいお方が生けられると、お花もますます輝いて見えるのですね。並んでお写真を撮っていただくことができたのですが、すみません、恥ずかしいので私のところはばっさり切り落とさせていただきました。

エリックさんのパリのお店、「un jour de Fleurs」は、3年前に私のパリのフラワーショップのページでもご紹介させていただいております。
2000年にお店を開き、その後の様々な場所で活躍の場を広げてらっしゃいます。
http://www3.ocn.ne.jp/~m-fleurs/flowershop3.htm---------------------------------------------------------
ミルフルール・フラワーデザインのHPは・・・
http://www3.ocn.ne.jp/~m-fleurs/ブライダルのウェディング・ブーケや会場装花のページは・・・
http://www.mille-fleurs.sakura.ne.jp/フラワーアレンジメントのレッスンのサイトは・・
http://www.mille-fleurs.sakuraweb.com/lesson/ ミルフルールのお花を調べようと思ったら・・ ・
http://www.tableflower.mimoza.jp/
posted by ミルフルール・フラワーデザイン at 09:22
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