2007年07月26日

黒蝶ダリア

前回真っ赤な大輪ダリアをご紹介させていただきましたが、それに輪を掛けて大きな超巨大ダリアが入荷しました。
人の顔ほどあるのではないかと思われるぐらいの大きさです。

前回の大輪ダリアは直径14〜15cm程ですが、今回のダリア直径17〜18cmもあります。
このダリアは「黒蝶」といってブライダルでは大変人気のある超高価なダリアです。ダリアの中の王様で、秋にたくさんダリアが並ぶ中、孤高の美しさを放っています。
今回の私の戦利品!黒蝶です。早速フラワーアレンジメントのレッスンでご利用いただきました。
ダリアの旬は夏なので、この季節のイングリッシュガーデンでは色とりどりのダリアがヒマワリと同じぐらいの丈になって原色の色で目を楽しませてくれます。
ただ切花では夏はすこし厳しいようで、花もちは良くありません。秋になって風がひんやり感じられるぐらいになって初めて安心してデザインに利用できます。

とにかく花が際立って大きく、こんな大きな花見たことないというぐらいのサイズなものですから、頭の大きな赤ちゃんのように、頭が座ってくれず、思い通りの花留めは大変難しかったことと思います。それにこの花だけ極端に大きい!
そして投入れにも関わらず、ご利用いただいた器は極端に浅いので水の中での花組みは難しいのです。
たくさんのハンディがありながらも、こんなに素敵に生けていただきましたのでご紹介いたします。

kokuchou.jpg

お花の生け方には「無技巧の技」という生け方があります。
テクニックが大変高度なことにも関わらず、鑑賞する側にその汗を微塵も感じさせず、涼しい顔をみせている花をいいます。
いろいろな計算があっての結果、然るべき場所に花があしらわれているのですが、作為を感じさせず、あたかもそこにあるのが当たり前のように、自然にいけられたかのように思えてしまうお花です。

1年間暑い日も、寒い日も、雨の日もこんなところにまで、せっせと足を運んでくださった見えないところでの、汗の力を知っている分、こんなに素敵に出来上がった花を拝見して、胸に迫るものを感じます。

レッスンのページをアップしましたので、どうぞお楽しみください。↓
http://www.mille-fleurs.sakuraweb.com/lesson/

花は実際に触れていただくことが一番大切です。
大きくて一見丈夫そうですが、実際手にしていただくと暑さに大変弱いことがお分かりいただけることと思います。
夏のダリアは仕入れたばかりでも、花びらが外側からぽろぽろ落ちてきたり、外側の花びらからハリがなくなったりとやきもきしてしまいます。

知り合いのカメラマンさんが、「最近のブライダルではお友達が作ったといってブーケを持ち込まれる人も多くなったのだけれど、この友達のブーケというのが、大変でねぇ〜。お式の前からお花がくたびれていて、どこをどうまわしてみても、どう撮っていいものか、困ったものだ」ということをよく聞きます。
プロの作ったブーケと違って、お友達のブーケはお花がぴたぴたとなってしまい見られたものでないことが多いです。
きっとブーケの作り方を習って、意外に簡単なんだなぁと思い、すぐ実践で試したくなって、作ってあげるよ〜、なんてお話になってしまうのでしょう。

ブライダルの雑誌には魅力的なお花が一様にたくさん紹介されていて、誌面の上だけではその顔だけで、その花の性格や特徴まで分かりません。ブライダルに利用されるお花は繊細なお花も多く、街の花屋さんで見かけられることもなく、注文をして始めて出会うお花なので、実際に触れてみられて「ものすごく柔らかいなぁ」なんて感じられるのかもしれませんね。でもそれではもう遅いのです。ご結婚式の会場はライティングや人の熱気で花にとっては大変過酷な環境なのでそれに耐えうるだけの、普段の何倍もの新鮮な花の体力が必要となることを認識しなければなりません。

そんな意味でも、私は限られたフラワーアレンジメントのレッスンの期間内で、出きるだけ多くの花材をそれも良質の花材を手に触れていただける機会をつくれるように心がけています。ダリアの花もちがこの夏にはあまりよくないのは承知で、どのぐらい花もちが良くないのか、花の怖さを知っていただくためにも、それはそれでとても意味深いことだと信じております。
posted by ミルフルール・フラワーデザイン at 11:49 | TrackBack(0) | Flower Lesson
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